終戦後、世の中もだんだんと落ち着きを見せてきたのですが、1947年(昭和22年)9月15日にキャサリン台風が関東地方に上陸して、戦後治水史上に残る大雨を降らせました。
初代様はラジオ放送で、郷里近くの利根川の土手が決壊したことを知りました。郷里の家には、家財道具や米が保管されてありましたので、これでおしまいと、初代様はがっかりしてしまいました。交通機関が回復するのを待って大越に駆けつけますと、郷里にいた子どもたちが協力して所帯道具や米を、全て荷車で土手の上に運んだ活躍を聞きました。初代様はこの話を聞いて一安心しましたが、実は、運ぶ必要がなかったことを知りました。
というのは、利根川の土手が決壊して、郷里一面が見渡す限り海のようになってしまったのですが、ふしぎなことに、初代様の家の前で水がピタリと止まってしまっていたのです。初代様の家は、別に他の土地よりも高いわけでなく、ほかの土地と同じように平坦な土地でした。これは、神様の偉大なご加護にほかなりませんでした。
初代様はラジオ放送で、郷里近くの利根川の土手が決壊したことを知りました。郷里の家には、家財道具や米が保管されてありましたので、これでおしまいと、初代様はがっかりしてしまいました。交通機関が回復するのを待って大越に駆けつけますと、郷里にいた子どもたちが協力して所帯道具や米を、全て荷車で土手の上に運んだ活躍を聞きました。初代様はこの話を聞いて一安心しましたが、実は、運ぶ必要がなかったことを知りました。
というのは、利根川の土手が決壊して、郷里一面が見渡す限り海のようになってしまったのですが、ふしぎなことに、初代様の家の前で水がピタリと止まってしまっていたのです。初代様の家は、別に他の土地よりも高いわけでなく、ほかの土地と同じように平坦な土地でした。これは、神様の偉大なご加護にほかなりませんでした。