それから二日後の1月15日のことです。お昼頃に、いかにも紳士らしい人が初代様の家にやってきました。その人は、望月藤吉と名のり、信仰のことでお話をうかがいたいと初代様に言いましたので、初代様は望月を客間に通しました。
望月は、30年以上もキリスト教を信仰していました。初代様の信仰仲間の一人が望月の知り合いだったために、その人から話を聞いて、キリスト教の聖書とその内容が似ていると思い、興味をもつようになり、初代様を訪ねてきたとのことでした。その後、望月は熱心に初代様の家を訪ねるようになりました。
ある日のことです。初代様が望月を御神前の間に通しますと、お祝詞も上げないのに、御神前の左側の床の間にお爺さんが現れ、初代様に向かって、
「私が悪かったのでありますから、あなたが私の代わりに、せがれにあやまって頂きとうございます」
と言うのです。初代様は何のことかさっぱり分からないので、望月にその人の言ったことをそのまま伝えました。すると、望月はびっくりして言いました。
「実は、私の父には、母がさんざん苦労させられ、その上、父が死んだ後、腹ちがいの弟妹たち10人を私が育てさせられ、このつらさは母といい、私といい、今でも父をうらみぬいているんです」
このことをきっかけに、父親を許す心となり、天心大霊神様を信仰するようになったのです。そして、父親を愛して、心からの供養をして、その後は父に感謝する心となりました。
やがて望月は、初代様の弟子となりました。
ここに、初代様、三部平三郎、望月藤吉の三人が一体となって、死に場所はこの天心聖教、と誓い合ったのです。
望月は、30年以上もキリスト教を信仰していました。初代様の信仰仲間の一人が望月の知り合いだったために、その人から話を聞いて、キリスト教の聖書とその内容が似ていると思い、興味をもつようになり、初代様を訪ねてきたとのことでした。その後、望月は熱心に初代様の家を訪ねるようになりました。
ある日のことです。初代様が望月を御神前の間に通しますと、お祝詞も上げないのに、御神前の左側の床の間にお爺さんが現れ、初代様に向かって、
「私が悪かったのでありますから、あなたが私の代わりに、せがれにあやまって頂きとうございます」
と言うのです。初代様は何のことかさっぱり分からないので、望月にその人の言ったことをそのまま伝えました。すると、望月はびっくりして言いました。
「実は、私の父には、母がさんざん苦労させられ、その上、父が死んだ後、腹ちがいの弟妹たち10人を私が育てさせられ、このつらさは母といい、私といい、今でも父をうらみぬいているんです」
このことをきっかけに、父親を許す心となり、天心大霊神様を信仰するようになったのです。そして、父親を愛して、心からの供養をして、その後は父に感謝する心となりました。
やがて望月は、初代様の弟子となりました。
ここに、初代様、三部平三郎、望月藤吉の三人が一体となって、死に場所はこの天心聖教、と誓い合ったのです。