初代様は若い頃から胃腸を患っていたのですが、山ごもりで山男からもらった黒い薬をもらい、それを飲んだところ、ケロリと治っていました。しかし、年をとるにつれて、だんだん胃腸が弱ってきて、とうとう1950年(昭和25年)の夏には、会社の通勤も思うようにいかないほど悪くなってしまいました。
医者に診てもらったところ、胃や腸が非常に悪化していて、その上十二指腸潰瘍と言われ、「あなたの病気は赤信号ですよ」と死の宣告のようなことを言われました。そのあと7月には、とうとう極度に悪い盲腸炎になってしまい、医者から「手術をしなければ、夜中まで命の保証は出来ない」と言われました。
そこで、万事神様にお任せをして、手術が始まりました。1時間にわたる大手術でしたが、手術は無事に成功し、半月もたたないうちに退院することが出来ました。退院後、手術をした医者は、初代様に言いました。
「私は盲腸の手術には自信があって、今まで大病院で千人以上の方を手がけてまいりましたが、あなたのようにふしぎな方はありませんよ。どうしてもただの人じゃないと思うんですが、いかがでしょう?」
初代様は、このときの体験をふりかえって、こう言っています。
「このような体の悪い時に、山男にもらった薬のことをすっかり忘れていました。しかし、これは私が忘れたのではなく、神様が忘れさせたことがうなずけます。死を超越させなければ、この者はどうしても、世のため、人のために、救いの道には入らないということを、神様はとくとご承知であったわけです。あとで考えますと、神様がお与えなされた試練であったと悟ったわけです」
医者に診てもらったところ、胃や腸が非常に悪化していて、その上十二指腸潰瘍と言われ、「あなたの病気は赤信号ですよ」と死の宣告のようなことを言われました。そのあと7月には、とうとう極度に悪い盲腸炎になってしまい、医者から「手術をしなければ、夜中まで命の保証は出来ない」と言われました。
そこで、万事神様にお任せをして、手術が始まりました。1時間にわたる大手術でしたが、手術は無事に成功し、半月もたたないうちに退院することが出来ました。退院後、手術をした医者は、初代様に言いました。
「私は盲腸の手術には自信があって、今まで大病院で千人以上の方を手がけてまいりましたが、あなたのようにふしぎな方はありませんよ。どうしてもただの人じゃないと思うんですが、いかがでしょう?」
初代様は、このときの体験をふりかえって、こう言っています。
「このような体の悪い時に、山男にもらった薬のことをすっかり忘れていました。しかし、これは私が忘れたのではなく、神様が忘れさせたことがうなずけます。死を超越させなければ、この者はどうしても、世のため、人のために、救いの道には入らないということを、神様はとくとご承知であったわけです。あとで考えますと、神様がお与えなされた試練であったと悟ったわけです」